手短に決算ブログ

30分程度で1社1,000字を目安に、気になる企業の決算をざっくりまとめています。

ソウルドアウト 2020Q2

最近、薬機法に違反する体験談を書いたような記事広告を制作をしたとして広告主のステラ漢方の社員と共に社員と委託先社員が逮捕されたソウルドアウト。

社員逮捕が報じられたのは7月22日で今決算の期間外

 

まずは有報から事業内容を確認。(一部省略)

SMB市場において、インターネット広告販売代理等、HR支援、IT化支援等の各種サービスを提供

なお、同社はインターネット広告代理店大手のオプトに約57%を所有される子会社でもあります。

 

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上半期でみればPL指標がすべて前年同期比で大幅に成長。Q2単体ではコロナ禍による広告出稿減の影響が大きく、全て減少している。

 

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ただし、広告業界全体と比較すると影響は限定的で、すでに回復の兆しを見せている模様。

 

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有価証券報告書によると同社は地方及び中堅・中小のSMB向けに事業を展開しているとのことで、コロナの影響が都心より少ない地方では広告需要が微減で済んだというのが大きいのだろうか。

 

しかし売上が微減したのに販管費は上昇しており、営業利益は-80%とかなり下落している。ちなみにソウルドアウトのQ2(4月〜6月)は新卒入社時期にあたり、販売管理費のうち人件費が上がる傾向にあります。

 

総括

コロナは今現在(2020/08/03)は都心がメインとなっているが、今後地方にも波及していくのは自明のように思えます。

とは言っても緊急事態宣言が解除され、自粛よりは緩やかに集団免疫を獲得しようという世論のなか(実際できるかは別の問題)、企業活動も徐々に回復していくように思うので徐々に広告出稿も増えていくとは思う。

 

それにしても地方に特化(割合は不明だが)した広告代理店だったとは知りませんでした。電博による寡占市場で戦うにはいい戦略だったのかもしれませんね。